管理物件の価値を守る「賃貸アパートの共用部侵入」
ご依頼主:60代・アパート経営のオーナー様
「入居者から『夜中に屋根裏で何かが走っている』とクレームが入り、退去者が出かねない」という切実なご相談です。現場は築25年の2階建てアパート。集合住宅の場合、一箇所から侵入されると、天井裏が繋がっているため全戸に被害が広がるリスクがあります。オーナー様にとっては、資産価値と家賃収入を左右する死活問題です。

調査による被害状況と侵入ルート
調査の結果、侵入口は1階の駐輪場付近にある「共用部の配線引き込み口」でした。ハクビシンは垂直の壁を登るのが得意なため、電線を伝って、あるいは外壁の僅かな凹凸を利用して、2階の軒先まで到達していました。天井裏に入ると、そこは複数の世帯を跨ぐ広大なスペース。案の定、複数の箇所に糞尿被害が広がっており、共用廊下には独特の獣臭が漂っていました。
入居者様の生活に配慮した集中施工
今回の施工では、入居者様の生活に配慮し、短期間での完全集中工事を行いました。まずは全戸の天井裏に「追い出し用忌避剤」を設置し、一斉に個体を追い出します。その後、各住戸の境界壁(界壁)付近を点検し、清掃と消毒を実施。メインの侵入口には、景観を損なわないよう塗装を施した「防鼠・防獣用パンチングメタル」を設置し、さらに外壁を登らせないための「忍び返し」に近い効果を持つ防護材を電線導入部に装着しました。
施工完了とオーナー様の声
オーナー様は「入居者に申し訳なくて眠れなかった」と仰っていましたが、施工後には全入居者へ完了報告書を配布し、安心を提供することができました。集合住宅の駆除は、単なる作業だけでなく、そこに住む方々への配慮とスピード感が求められることを再認識した事例です。


