ユニットバスの裏側という死角「基礎貫通部の落とし穴」


ご依頼主:60代男性(定年退職後の夫婦二人暮らし)

「お風呂に入っていると、洗い場の床下からカリカリと爪を立てるような音がする」とのご相談です。築30年ほどの木造住宅でしたが、数年前に浴室をユニットバスへリフォームされていました。実は、こうしたリフォーム後にハクビシン被害が出るケースは少なくありません。リフォーム時に配管を通すために基礎を大きく抜いた箇所が、適切に処理されていないことが多いからです。

最新施工事例:ユニットバスの裏側という死角「基礎貫通部の落とし穴」

調査による被害状況と侵入ルート

床下点検口から潜って調査すると、案の定、ユニットバスの床下(いわゆる点検スペース)にハクビシンが居座っていました。基礎を貫通している排水管の周りに、頭一つ分以上の巨大な隙間が放置されていたのです。そこから侵入したハクビシンは、ユニットバスを支えるボルト脚の周りに糞を撒き散らしていました。お風呂場の湿気とハクビシンの排泄物が混ざり合い、カビと悪臭がひどい状態でした。

奥まった死角の清掃と配管周りの特殊封鎖

作業の難所は、人間が入り込めないユニットバスの奥まった場所の清掃です。ロングノズル付きの噴霧器を使用して、奥まで「殺菌・消臭処理」を施しました。次に、侵入口となっている基礎の貫通部ですが、ここは配管の振動や揺れを考慮しつつ塞がなければなりません。まず、目の細かい「ステンレス製ワイヤーメッシュ」で配管を包み込むようにガードし、その隙間を「防鼠・防獣用ウレタンフォーム」で密閉しました。これにより、ネズミ一匹通さない気密性と、ハクビシンの物理的な破壊への耐性を両立させました。

施工完了とお客様の声

ご主人には、施工箇所の写真を提示しながら、リフォーム時の不備が原因であったことを論理的に説明しました。「原因がはっきりしてスッキリした」というお言葉をいただき、プロとして実務的な責任を果たしたという確かな実感を得られた施工でした。